【断崖絶壁】オロマナ スリーピークスを制覇! ハイカーに人気の高難度トレイルに挑戦してきました

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ずっと挑戦したかったトレイルのひとつに「オロマナ」があります。

以前、コオラウ山脈最高峰「K1」に挑戦したときにも見えていたこの山です。

K1から見下ろしたオロマナの山
3つのピークが確認できる

こう見ると小さくて簡単そうな山ですが、実際は多くの死者を出しているハードトレイルです。

今回は、このオロマナトレイルの様子を紹介します。

オロマナトレイルの概要

オアフ島カイルアに位置するトレイルで、往復7.1km、高低差は530mです。

アプリ「Alltrails」によるオロマナトレイルの情報
Alltrails

ピークが3箇所あるため、第1ピークへ登頂したあとも、第2、第3ピークへ向かうためには降りて登ってを繰り返す必要があります。

第2ピークへ向かう途中で滑落死亡事故が起きていたり、第3ピークへの道はさらに滑落リスクが高いため、第1ピークまでだけ登るというハイカーも多数います。

アクセス

このトレイルには駐車場はなく、トレイルへ向かう道は私有地です。

そのためバスでのアクセスがおすすめで、先ほどのAlltrailsのマップでもバス停からスタートとなっています。

自己責任で駐車することはできますが、「Tow Away Zone」と書かれているのでトレイルからもどったら車がなくなっている可能性も十分にありえます。

バスでいく場合、カイルア方面行きの66, 67番に乗り、「kalanianaole Hwy + Auloa Rd」で下車します。

バスをおりて徒歩15分ほどでトレイル入り口へ到着します。

過去の事故

滑落による死亡事故はこれまで何件も出ているようで、「オロマナトレイル」と検索をした最初の10記事のうち、2件が死亡事故の記事です。

2018年2015年でそれぞれ122m、60mも滑落しています。

ハイカーの間では人気のトレイルであるため、多くの人が挑戦しているという背景もあると思いますが、

ダイヤモンドヘッドに行くようなハイキング感覚で挑戦するべきではないでしょう。

トイレ事情

トイレはありません。

カイルアかホノルルの町へ行くまでないです。

トレイル挑戦記

トレイル入り口まで

バスを降りてアウロアロードを歩き出すと、視界の端から端まで、絶壁のコオラウ山脈です。

オロマナトレイル入り口へ向かう道から見える景色
コオラウ山脈が視界の端から端まで続いている。

この日は少し風は強いものの晴れ予報ですが、山脈のあたりは雲で覆われています。

コオラウ山脈に雲がかかるのはいつものことです。

アウロアロードを歩くこと20分、トレイル入り口を示す看板が現れました。

オロマナトレイル入り口の看板
錆びており、様々なステッカーが貼られている。

錆びていて、様々なステッカーが貼られています。

州が管理しているトレイルはいつも同じような看板があったり、近くにトイレがあったりするのですが、今回は雰囲気が全然違います。州管理ではないということなのでしょうか。

トレイルスタート

トレイル入り口の看板から山へ入ると、きれいなトレイルロードがあります。

スタート直後は普通のトレイルロード

と思ったのもつかの間、すぐにトレイルロードは狭く、ツタで覆われ歩くづらくなりました。

狭く、ツタが行く手を阻むトレイルロード

分岐の数がものすごく、なんども迷いました。

Alltrailsで位置を確認しながら進みましたが、私たちはメインのトレイルロードではない道を進んでいってしまったようです。

道はどんどん険しくなり、蜘蛛の巣にひっかかりながらできるだけ太い道を選んで進んでいきます。

狭くて植物だらけ、かつ滑る道を進む

トレイルスタートからこの時点で1時間が経過しています。

傾斜はきつく、湿度も高いため、このときすでに汗でびしょびしょです。

そしてある程度登ったところで、メインのトレイルロードに合流できました。

合流したトレイルロード
それでも狭い

だんだんと尾根道は狭くなり、道が絞られてくるのでどのみちを選んでもそのうちここに合流できると思います。

第1ピーク目前のロッククライミングエリア

トレイル開始から1時間半、岩登りエリアが現れました。

岩を登る私

ロープがありますが切れる可能性はあるので、ロープに全体重を預けずにロープは片手で持っておいて岩を掴んで登ることをおすすめします。

結構な高さがあるので、もしロープが切れて石に頭を打てば死んでしまいますし、背中から落ちても重症です。

岩の上から下を見ると、かなり高い

高さこそあるものの、階段のように足を置く場所はあるので、落ち着いて登れば決して難しくはありません。

岩を登ると第3ピークが見えました。

そびえる第3ピーク

今登っている第1ピークもそろそろ到着のはず、、、!

と思ってからなかなか第1ピークには到着できず、「これが最後の岩!」を5回くらい繰り返し、ようやくピークに到着しました!笑

第1ピーク到着!

ワイマナロまで見えます!

ワイマナロの海

トレイルスタートが10時半で、第1ピーク到着が12時半なので、2時間かかりました。

正面にはラニカイの2つの小島が見えます。

ラニカイの海が見える

この日は少しフォグがかかっていましたが、北はクアロアまで見渡せます。

視界の左はクアロアの海

そして、先には第2第3のピークが見えています。

第2、第3ピークがそびえている

パートナーはトレイル初心者なので、ここから先は私1人で行くことにしました。

第2ピーク到着!

第1ピークから第2ピークはとても近く、10分かからずに到着しました。

尾根道なので横に落ちれば終わりなものの、特筆して危ない箇所や難しい箇所もなく、第1ピークにいけた人であれば第2ピークはいけると思います。

第2ピークにはハンモックが設置されていました。

第2ピークに設置されたハンモック

寝てみましたが、植物が茂っていてあまり眺めはよくありませんでした。笑

第2ピークに行く意味は、ここからだと第3ピークのリッジが正面から見えるため、その薄さがわかることでしょう!

第3ピークへの道
薄い尾根が続いている

このトレイルの核心部であることは一目瞭然ですね、、、

いよいよ核心部!第3ピークへ出発

あの尾根に到達するために一度降りる道がこのトレイルの中で一番の絶壁でした。

たれ下がるロープ

ここを降りるパートが、一番事故もしやすく、難しいと思います。

ロープを掴みながら10m以上の岩を無事降りると、あとはこの尾根を登るだけです。

登りの尾根道は断崖絶壁

岩の尾根道は近づいてみると、いびつな形をしています。

こんな薄っぺらい岩があったりもしました。

薄くて平たい岩がそびえる

この岩を反対側からみると、こんな感じです。

薄くて平たい岩を裏から見ると、大きな穴があいている

薄くい平たい岩が高くそびえているだけでなく、穴もあいています。

この薄い岩を歩くのは怖すぎるので、左にある迂回路を行きます。

迂回路も狭くて急なロッククライミングエリアですがロープがあります。

岩にはトナカイ苔(reindeer moss)のオレンジ版がくっついています。

岩の生えたオレンジのトナカイ苔
背景の海がきれい

海もきれいです。

この辺りで風が強く吹いてきて、よろめかないように必死でした。

そしていよいよ、最後のロッククライミングエリアです。

第3ピークへの最後のロッククライミング エリア
高い

この岩を右から回り込むようにして登ると、、、

第3ピークに到着!

第3ピークの上にたつ私
距離が遠く、点ほどにしか見えない

第3ピークに到達です!

白い点が私です。

第1ピークで待機している友達が撮っていてくれました。笑

友達を待たせていたので、急ぎめに登りましたが、この時すでに1時半でした。

第1ピークからここまで1時間かかりました。

第3ピークからきた道をみてみると、微妙です、、、笑

第3ピークからみた1,2ピークの様子
あまり格好良くない

第1ピークには友達が立っているのが確認できますが、ほぼ雲の中です。

雲にかくれる第1ピーク

ここで一気に風が出てきて曇ってたので、コオラウ山脈は根元の方からすッかり雲の中です。

雲にすっかり隠れているコオラウ山脈

海は見えますが、雲が分厚いです、、、

ワイマナロの海にも厚い雲がかかっている

頂上近くに赤い実をつけた植物があったので写真を撮りました。

あざやかな赤い実をつけた植物

下山開始!

少し休んだら、下山開始です。

下山と言っても、帰るために第2、第1ピークをもう1度登らないといけません。

行きで紹介した薄い岩の横の迂回路がこれです。

岩壁にロープがさがっている

岩の穴を覗くと、第3ピークから下山する人がちょうどいました。

岩に空いた大きな穴から第3ピークを降りる人が見える

ここが第2ピークへの登りで、オロマナトレイルの中でもっとも長いロッククライミングエリアです。

第2ピークへ戻る岩壁

この岩も無事に登るとそこは第2ピークです。

第2ピークから第1ピークは10分とかからず、再び第1ピークの友達と合流できたのは、2時でした。

第3ピークから第1ピークへ戻るのは30分でした。

1→3→1の往復合計で1時間半かかりました。

第1ピークからトレイル入り口までの下山は、疲労で足が震えたりはするものの、比較的楽でした。

行きは見ることのなかった赤土のすべる道があったり、

赤土の道

これまた行きは見ることのなかった松の道があったり、

松の道

またまた行きは見ることのなかった、赤土の広場があったり、

赤土の広場

行きはどれだけ正規のルートからはずれてしまっていたんだ、、、

とショックを受けると同時に、帰りの道の歩きやすさに感動しました。笑

そして3時!

無事トレイル入り口へ帰還できました。

かかった時間

全行程4時間半でした。

→スタート(10時半)
→1stピーク(12時半)
→3rdピーク(13時半)
→1stピーク(14時)
→帰還(15時)

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