ハワイのサーフスポットはリーフブレイクが主で、海底は浅い岩礁(一部サンゴ礁)でできています。
リーフは固くて鋭いので今までなんども怪我をしてきましたが、今回は8ヶ月目にして初めて、リーシュコードがリーフにスタックするという事故に遭遇したので紹介します。
リーシュコードがスタックした経緯
ワイプアウトしたとかいうわけではなく、波待ちしていたところリーシュがリーフに引っかかってひきづりこまれました。
※リーシュ:サーフボードと足をつなぐ紐。長さは6ftのものを使用
干潮の時間で、波待ちをしている場所の水深は1m以上はありました。
リーシュは海中に放り出されている足と、海中に少し沈んでいるサーフボードのテールから出ているので、海底が1m以上あってもスタックする可能性は十分にあります。
リーシュがスタックするとどうなるのか
今までも何度かスタックしたことはありますが、引っ張ればすぐに外れていました。
しかし、今回はまったく取れないどころか、波が引いた瞬間にスタックしたのかかなり深いところで引っかかりボードも体も海中に引き込まれていきました。
引く力は想像以上に強く、リーシュが切れてしまうのではないかと不安になるほどでした。
さらに波待ち場所を少しインサイド寄りに移動した直後だったので、大きい波は崩れて直撃してくるポジションでした、、、
(幸いにもサーファーはライトにいく場所でレフトの位置にいたので誰の邪魔にもなりませんでした。)
対処法
まずはリーシュを外す
引っ張って取れないので、まずは足についているリーシュを外しました。
リーシュのスタックによる溺死は上級サーファーでも起きうる事故らしく、
「スタックした時はリーシュを素早く取り外すべし。片手で瞬時に取れるように練習すべし。」ということをYouTubeか何かで見て、一応練習していたのですぐに外せました。
付けっぱなしにしておくと、海中に引き込まれるだけでなく、おなじように引き込まれてくるサーフボードのフィンにも当たって痛いので外す一択の状態でした。
スタックしたリーシュをほどく
足からリーシュが外れれば自由に動けるので、潜ってスタックを解除しにいきました。
海中で目を開け続けたのは初めてでしたが、全く痛くもなくコンタクトにも影響はなく、海中の様子もよくわかりました。
海底がリーフで砂がないので、透明できれいな海水なんですね。
鮮明ではなくぼやけるので、視力0.1の視界くらいです。
1m以上の結構深い位置で、リーフの下からしか入れない小さな隙間にスタックしており、5回くらい潜ってようやく解除することができました。
無事生還
無事にスタックを解除できたので、皆が波待ちをしている場所に戻りました。
リーシュを見てみると、少し表面がハゲている部分はあるものの、大きな傷はありませんでした。
戻ると、サーファーの一人がAre you OK?と聞いてくれました。
スタック時にリーシュをすぐに外すことと同じように、他にサーファーが一人でもいる場所でサーフィンをするというのも安全のために重要な要素です。
1人でも他のサーファーがいると知らない人でも気にかけていてくれて、何か会った時に助けてくれる可能性がありますから。