ハワイ州における新型コロナウイルスの陽性反応者数は、4月1日時点で258人、4月11日時点で486人でしたが、昨日4月22日時点では592人でした。
ハワイ州全体での新規に検知された陽性反応者数は日に日に減少しており、
一昨日は3人(うちオアフ島0人)、昨日は2人(うちオアフ島0人)となっており、3月23日から実施されている外出禁止令は明らかな成果を出しています。
回復者数は444人、死者は12人と医療崩壊も起きていません。
外出禁止令の追加措置
4月17日にイゲ州知事から外出禁止令の追加措置が発表されました。
日本で発表されている「要請」とは異なり、違反者は、$5,000以下の罰金又は1年以下の禁固刑のいずれか、もしくは両方が科されることになる罰則付きの命令です。
公のばでのマスク利用命令
4月22日より、公の場でのマスクの着用が義務付けられました。
ただし、きちんとしたマスクである必要はなく、鼻と口さえ覆われていれば、タオルでも衣服でもなんでも問題ありません。
マスクの価格が高騰し、購入が困難になっているためです。
ビーチでの禁止事項の厳格化
今まで禁止とされつつもビーチで座ったり、日光浴をしている人はいましたが、今回は明確に認められないと発表がされました。
ビーチで立ち止まったり、ビーチを歩くことを目的としてはいけなくなりました。
ただし、運動(サーフィンや水泳)のためにビーチを「横切る」ことは問題ありません。
その他追加事項
同一住所の場合を除き、いっしょにハイキングするのは2人まで。
同一住所の場合を除き、釣りのために集まるのは2人まで。
外出禁止令の緩和、延長
ホノルル市長コールドウェル氏の発表により、当初4月末を期日として実施されていた外出禁止令が、5月末までに延長されました。
しかし、オアフ島での感染者が落ち着いているため、4月25日からはジョギング、サイクリングのための公園の閉鎖が解除されます。
会見での納得の説明
外出禁止令の延長理由や、緩和について、また今後の見通しについても会見では納得のいく説明がなされています。
概要としは、
- 新規感染者数が低いままであれば、現状禁止されていることを段階的に解除していく。
- 新規感染者数を低く保つことが重要であり、もしまた急上昇し始めたら、さらに厳しく規制をかける必要が出てくる。
- 今後、外出禁止令の期日がきたからといって状況がただちに元にもどされることはない。
- 18か月先、24か月先に計画されているワクチンが開発されない限りは、感染者数を爆発させないために、この新しい正常な状態(リモートワーク、観光ストップ、ソーシャルディスタンス確保の難しい公園の閉鎖など)で生活する必要がある。
この内容を踏まえると、特に感染爆発の可能性の高い「観光」が再開されるのがたとえ18ヶ月先となっても驚きませんね、、、
個人的感想
サーフィンやハイキングや公園、ビーチ利用を一括で規制するのではなく、距離や人数などにより条件を分けて許可しているあたりが非常に合理的でバランスがよく、納得の行く命令です。
日本とは違い小さな島だからこそできることなのかもしれませんが、サーフィンや登山なども「多少なりとも感染リスクがあるもの」として全て一括りで規制していく日本と比較するとはるかに考えられた優れた管理をしているように感じます。
少なくともパチンコよりかはサーフィンや登山は感染リスク低いでしょう。笑
日本でも移動にリスクがあるならば移動方法を、ビーチで休憩することにリスクがあるならビーチを、というようにリスクのある場所を最低限で規制すればよいと思うんですが、、、
詳細に分けて考えて管理するのは確かに複雑で難しいですよね、、、
でもそれくらいできるでしょう。
マスク着用の義務化に関しても、あえてマスクを買わせず、あるもので飛沫を飛ばさないよう努めるべし、というのは素晴らしいと思います。
マスクのために行列して感染したら本末転倒ですからね。笑