妻は2019年8月から12月までホノルルコミュニティカレッジに、2020年1月からはカピオラニコミュニティカレッジに通っています。
そこで、今回の記事では、コミュニティカレッジについて簡単に説明したのちに、
日本であまり紹介されることのないホノルルコミュニティカレッジでの経験について、
また、カピオラニコミュニティカレッジへ転校した理由を書いてもらいます!
(以降妻の執筆)
コミュニティカレッジとは
2年制の大学で、卒業後に4年制大学への編入を目的としたカリキュラム、もしくは職業訓練コースがあります。
ハワイのコミュニティカレッジは、日本の大学とは異なり、年齢も人種もさまざまな人たちが集まっているところが最大の魅力の一つです。
今回これから紹介する二つのコミュニティ・カレッジは、どちらもハワイ大学システムのキャンパスです。
カピオラニコミュニティカレッジ(KCC)
ダイヤモンドヘッドのすぐ麓にある多くの日本人、アジア人が留学にくるキャンパスです。
留学生が多く、その分留学生への対応が手厚いです。
ビザのことなどや、留学の際に必要んとなる「Fビザ」についてなども、KCCだといろいろ教えてくれます。
ホノルルコミュニテイカレッジ(HCC)
ダウンタウンとチャイナタウンの西、カリヒ地区にあるキャンパスです。
地元の学生が多く、日本人を含めた留学生はほとんどいません。
というのも、職業訓練コースが多く、日本での留学説明会だと紹介されないことも多いからです。
この学校のあるカリヒ地区はワイキキと比較すると治安が悪く、学校周辺で起きた事件や、学校内でおきた事件(たまにあります)についてアラートが飛んでくることもあります。
また、ワイキキからだと西方面に向かうザ・バスに乗っていくのですが、バス内でも少し雰囲気が怖かったりします。
キャンパスの周辺に夕方以降行ったり、歩いたりするのは避けたいですね。
とはいえ、いいところもたくさんあるので、それは後ほど。
必要語学力
ハワイ大学の入学システムではTOEFL、IELTS、そして英検のスコアも受け入れています。
英検は級によって受験料は変わりますが、だいたいが1万円を切るので、2万円以上かかるTOEFL、IELTSよりも格段に安く、新たに受けるときはおすすめです。
ちなみに英検の場合は、入学に2級のA判定が必要となります。
学費
学費は日本の私立大学と同じくらいで約100万円/年です。
4年制のマノア校の学費は約200万円/年なので、コミュニティカレッジを卒業したのちに進学する人が多い気がします。
4年制大学でもコミュニティカレッジでも奨学金を取っている人が多く、また奨学金に申請することも学校側から強く推奨されているのですが、コミュニティカレッジの場合、留学生用の奨学金はあまりありません、、、
学期
学期は主に2つにわかれていて、
秋学期は、8月下旬ー12月中旬
春学期は、1月中旬ー5月中旬
となっています。春学期が終われば、夏休みです!
ただ夏の間も夏学期の授業が開講しているので、早めに卒業したい人などは取ることもできます。
授業形態
同じ授業が複数行われており、自分の都合の良い曜日や時間帯のコマを選択することができます。
教室で受ける形式の授業と、オンラインでの受講形式の授業がありますが、
「留学生が選択できるオンライン授業は1学期に1つまで」と決められているので、対面じゃなくてもいいと思う1コマはオンライン受講で取ることができます。
留学生は1学期に12単位(4コマの授業)を最低限取らないといけないので、対面の授業は少なくても3コマは必要になります。
授業の難しさは、先生による部分もありますが、だいたい、
- 2-3週間に1回あるクイズ
- 学期に3回ある試験
- レポート
- プレゼンテーション
- 出席点
の合計ポイントで判断されます。
90%以上がA、80%以上がB、70%以上がCで、それ以下は落第になります。
ただし、授業のポイントに加えて、週末にボランティアに行ったり、レポートを提出したりするとエクストラでポイントをもらえ、評価を上げてくれることが多いです。
なので心配な人は先生に相談して、(なにごとも相談が大切!)ポイントを追加でもらえるか聞きましょう。
また、90%以上がAと決まってはいるのですが、
クラス全員の成績が悪いと、「カーブする」といって、成績の底上げし、クラス内のポイントの比較で成績つけることもあります。
なので、ちゃんと授業についていって、とれるエクストラポイントを取っていれば、Bは楽にとれるんじゃないかなと思います。
そして学期の最後の授業では、ポットラックが開かれることがよくあります!
好きなものをもちよってみんなで食べて(&復習して)パーティーします。
授業やテストってどんな様子?どれくらいの難易度?
授業は多くても20人までくらいのものが多いです。
履修していても1週目のクラスに出席しないと、履修取り消しになるので、気をつけましょう。
先生たちはどんどん顔と名前を覚えていくので、2週目くらいから点呼をとらない先生も多いみたいです。
1回目の授業はクラス内での自己紹介があり、今後の授業計画やポイントのことなどを話してくれるので、要出席です。
わからないことや不安なことは聞いておけば、先生とも交流できるし、良いと思います。
授業はパワーポイントを使ったり、ホワイトボードをつかったり、先生によります。
パワーポイントをつかう先生でかつしゃべるのが早い先生がいたのですが、授業後にパワーポイントをアップロードしてくれていたので、聞き取れないところがあってもパワーポイントであとで勉強すれば大丈夫でした。
アメリカの大学の先生たちは、Rate My Professorsというサイトで評価されているので、履修前にみてみるのも手かもしれません。
大変、となっている先生でも、大変じゃなかったこともあるので評価はあくまでも投稿者の主観のようです。
試験はほとんどのクラスで、スタディガイドというものが配られ、それを従った勉強をすれば点数がとれるようになっています。
テストはだいたい選択式なので、そこまで難しくないです。スペルミスを起こすこともありません!
論述のあるクラスもありましたが、問題文をあらかじめ教えてもらえるので、完全に回答をつくってテストに望むことができました。
自分の勉強スタイルを確立して、勉強をしっかりできれば、オールAもとれると思います!
日本で紹介されていないホノルルコミュニティカレッジ(HCC)の良いところ
KCCではあまり聞かないのですが、HCCには無料や格安のサービスがあります。
学生でないと受けられないものもあれば、誰でもいけるものもあります。
例えば、学生であれば、
無料のドーナッツや無料のシェイブアイスがもらえる機会が2ヶ月に1回くらいきます。
しかも美味しかったです!
そのほかには、無料の食べ物(おにぎりが主)がもらえたり、
安いフードトラックも校庭にきたりします。フードトラックはかなりの頻度でした。
クラフトワークショップも安く開催(無料のことも多い)されていて、私はぬいぐるみを作ったことがあります。そのときは無料でした。
クラフトショップといっても、このぬいぐるみは綿をつめるだけでした。
10種類くらいから選べて、どれもとても可愛く、今では娘のお気に入りになっています。
そして最後の試験期間にはなんと無料マッサージまでありました。
以上はHCCの学生証がないとダメなのですが、学生でなくても大丈夫なものもあります。
誰でもいけるものには、
まず、美容院があります!
美容の専門生が切ってくれるので、物価の高いハワイにおいて10ドルを切って髪の毛を切れるという安さです。
メニューにはちゃんとパーマやカラーもあります。
また、私たち家族は参加しなかったのですが、クリスマスコンサートやちょっとした有名人がくる講演なども誰でも観にいくことができました。
はじめにHCCを選んで、KCCに転校した理由
私は日本で2回大学を卒業していたので、留学先で学士や修士を取得するよりも、純粋に好きなコースのあるキャンパスに行って学ぶこと自体を楽しもうと思っていました。
もともと幼い頃からポリネシアの航海術に興味にあったので、航海術に関する授業のあるキャンパスを探したところ、HCCにのみあることがわかり、そこにいくことに決めました。
なぜ、転校したのか。
それは、航海術の授業が開かれる場所に理由がありました。
ほとんどの授業はカリヒ地区のキャンパス内で行われるのですが、なんと、必要単位である航海術の授業はキャンパスから5km弱のところにある海に浮かぶ小島で開催されていました。
しかも、そこにはバスが通っておらず、自家用車でいくか歩くしかなかったのです。
HCCでは自家用車を持っている学生が多いのでほとんど問題はないのだと思いますが、私は車は持っていません、、、
Uberやタクシーに毎回乗ると生活が苦しくなってしまいます、、、
ということで、別のポリネシア関連の授業を履修するために、HCCでの履修を諦め、KCCに転籍しました。
KCCにはHCCになかった(ハワイだけでなく)太平洋地域に関するコースもあり、
それはそれでとても良さそうです。
ちなみに、航海術に関する授業は、HCCの単位だけでなく、お金を払えば公開授業として学生以外も受けられるので、いつか機会があったら受けたいなと思っています。