ハワイのビーチにクラゲがいることは有名です。
刺されると痛いですし、オーストラリアやアメリカ本土だと死に至ることもあるとか、、、
今回はハワイのクラゲはどれほどのリスクなのか。
実際そこまで危険ではないという面と、それでもやはり危険な面の両方を伝えます。
ハワイに生息するクラゲの概要
ハワイには大別して以下の2種類のクラゲがいます。
- Box Jellyfish(ハコクラゲ )
- Portuguese Man-of-War(カツオノエボシ)
実際にはハコクラゲの中にもたくさんの種類がいます。
ハワイに生息するクラゲの場合、どちらも有毒で刺されると痛いですが死に至る種類ではありません。
刺されるとアレルギー反応が起こります。
体質や注入された毒の量次第で痛みや症状には大きく個人差がありますし、複数回刺されれれば、アナフィラキシーにより症状は重くなりやすいです。
また、クラゲは人を狙って接近してくるのではなく、潮や風に流されるがまま漂っています。
刺されるとどうなるのか
Box Jellyfish(ハコクラゲ )
傘の部分が箱型をしているクラゲの総称で、刺されると同時に熱い物に触れたような強い痛みを感じます。
痛みは10分~8時間続き、触手に触れた部分が赤く線状に腫れ、2時間~3日間続きます。
刺されてから1~4週間後にアレルギー反応の赤い斑が周囲に出る事があります。
このハコクラゲはワイキキビーチを含むサウスショアによく出没する種類で、
満月から8~10日後に掛けて海面近くに上がってきます。
怖い人は、この満月から8~10日の日を確認し、クラゲ危険日は海を避けると良いでしょう。
例えばここのように、クラゲカレンダーサイトは複数あるので、調べて確認すると良いでしょう。
Portuguese Man-of-War(カツオノエボシ)
Portuguese Man O’ War は「ポルトガルの軍艦」という意味で、海上に出ている部分が、帆を張ったポルトガルのキャラベル船に似ていることから名前が付けられています。
実際に干上がっているカツオノエボシはここまで綺麗ではなく、黒ずんでいたりしますが、
この独特な形は残ります。
刺されると同時に熱い物に触れたような耐え難いほどの痛みを感じ、触手に触れたところが線状に赤くなります。
痛みと腫れは特に何もしなくても20分~1時間で引きます。刺されてから1週間後位に痒みを伴うアレルギー反応が出て、これが1ヶ月程続くことがあります。
風向きによって、ビーチに流されてくるクラゲで、砂浜に干上がっていることもあります。
ビーチに出没すると、注意を促す看板がビーチに立てられますので、もし看板を見たらその日は海に入らない方がよいです。
カツオノエボシの出没以外にも、流れが強いなどの注意もビーチに看板が立てられます。
ビーチに入る前に黄色の看板がないか眺めてみるとよいでしょう。
私が刺された体験
私はクラゲカレンダーは気にしたことがありません。だからなのか、「ワイキキビーチ」「ラニカイビーチ」で2度刺されました。
どちらも刺された瞬間に痺れるような痛みを感じたので、その瞬間、離れながら体の周りの水を遠くに掻きました。(初めは痛いのか痒いのか気のせいなのかわかりませんでしたが、念の為すぐに離れました。)
目視でクラゲを確認しようとしましたが何も見えず、どちらの種類に刺されたのかはわかりません。
その後も日焼けしすぎた時のようなヒリヒリとした痛みが続くので海から上がり、患部を見ると赤い跡がいかにも触手っぽい曲線状に一本だけ付いていました。
しかし、痛みのレベルは日焼けしすぎたくらいなので、特に苦しいわけでもありませんが、その日は海から上がりました。その後1時間くらいで赤い跡は消え、痛みも消えました。
私の場合は二回とも、刺された跡は一本のみで瞬時に離れたため症状は軽かったと思われます。
対処について
クラゲに刺された場合の対処を検索すると、
- 海水で洗った方がよい
- 酢をかけた方がよい
- 温めた方がよい
- 冷やした方がよい
など、いろいろな対処法が出てきますが、刺されたクラゲの種類次第で逆効果なこともあります。
クラゲに刺された場合の基本的な対処は我慢しかありません。
海から上がり、少し安静にしていれば治ることが多いです。
逆に我慢できないほど痛む場合は、自分でなんとかしようとせず、ライフガードに相談して正しい処置してもらったり、ライフガードがいない場合は911で救急搬送をお願いするのが良いでしょう。
まとめ
クラゲが接近するとカレンダーで該当した当日でも、クラゲに必ず刺されるわけではありません。
海の危険生物とその対処に関する専門書「All Stings Considered」によれば、1994年にハナウマベイでクラゲに刺された人は198名(ライフガードに報告があったもの)。年間100万人が訪れ、そのうち34%の人が海に入ると言われてますから計算上200人に一人という割合になります。
http://hanauma1.com/jellyfish.htm
実際には報告していない人もいますので、それなりに刺されている数字かと思います。
200人に1人の割合で刺されてしまった際に、病院へ運ばれるのであればそれは大きなリスクです。
しかし、実際多くの人はそのままビーチ以外の場所での観光を継続できます。
私の場合も2度刺されても日焼けより痛くなかったので大したリスクではありません。
ただし、ハワイでクラゲにより死亡した例はないとはいえ、初めての死者になる可能性もあります。
病院に運ばれた事例もあります。
あとは何より、刺されたら痛いです。
これらの事実を踏まえて、クラゲ危険日に海に入るかどうかは、自分で考えましょう。
当日の海の様子(警告看板の有無、他の観光客が海に入っているか、その日ライフガードに報告が上がっているか)を判断材料にするのも良いかと思います。